『どこかの物語』あとがきのようなもの

 八月二日。
ようやく出来たマトモな休日に兵庫県は甲子園在住の友人の家に遊びに行く。
折柄、阪神×中日戦が甲子園で開催されるので、夕方の阪神電車は非常に混む。しかも、乗客の半数以上は阪神ファン。トラ吉たちなのである。
自身も、まあ阪神ファンで十八年ぶりの阪神の好調は喜ばしい事だったが、電車の込み具合は全然喜ばしくなかった。

混んだ電車をようやく降りて、南側の甲子園球場とは逆方向の北側に歩き始める。

友人の家に着く、ドアが開く。
オレ「うお!?」
玄関に所狭しと並べられた酒の空瓶。
友人T「よう」
まだ飲んでいないのか、友人Tはしらふであったが、とりあえず一言だけ言う事があった。
オレ「かたづけろ(笑)」
友人T「断る!・・・て言うか、なんでそんな偉そうな口調やねん、ここウチの家やで!!(笑)」

仕方ないので、手伝って片付ける。
・・・フリをしてマンガを読み始めたら怒られる。

友人T「で?」
フロッピーを友人のパソコンに入れて今回書いた小説を出す。
友人T「これを?」
オレ「読め(笑)」
友人T「だからなんでそんなにエラそうにしてるんか理由聞かせ(笑)」
オレ「ウソです、読んで感想聞かせてください(笑)」

読んでもらう。

友人T「ふむ」
オレ「どう?」
友人T「単刀直入に言おう」
オレ「うん」
友人T「お前、踊る大捜査線2見てきたろ!?(笑)」
オレ「ぐ・・・(笑)」
友人T「まあ、ファンタジーに官僚組織を入れてみるって言うのは面白いけど、正直に言うてみい」
オレ「何を?」
友人T「どのキャラが室井さんか言うてみい?(笑)」
オレ「それ以上言うな!(笑)」
友人T「どれが新城さんや!?(笑)」
オレ「それ以上オレを責めるな!!(笑)」

今回は一瞬で見切られてしまった。
やはり、映画とかドラマ見た直後に小説を書くと、多少、どこかが影響を受けるのだろうか。

その後も一通り騒ぎ倒して酔って眠る事にする。
でも、下手でもなんでも、やはり文章を書くのは面白いと感じる今日この頃。