物語の舞台
前作PBeM2005より10年後の《大陸》
■物語の舞台となる《大陸》は広く、不思議と謎に満ちています。魔法や精霊も珍しいものではなく、あちこちにある古代の遺跡には、妖精、幻獣、魔獣といった存在も住んでいます。
■長きにわたる戦乱と混乱の後、統一王朝ルーンが復活したのは十年前のこと。ランドニクス帝国の大侵攻が周辺諸国に与えた痛みは徐々に忘れられようとしています。現在は、3代目ルーン王である少年が、《聖地アストラ》の聖職者たちの協力を仰ぎながら、《聖都アンデュイル》にて善政を敷いています。
■はるか昔には《偉大なる神々》が《大陸》に降臨し大きな力をふるっていましたが、神々が《天宮》に帰ってしまった今では、その力は失われて久しくなりました。もっとも神秘的な奇跡は数々伝えられており、信じて祈りを捧げる人々は、神々の力の片鱗を目にすることができるようです。
■信仰の総本山《聖地アストラ》の大神殿は、統一王朝の保護下に置かれています。三柱の兄弟神《痛みの剣》・《愁いの砦》・《涙の盾》が千年ぶりに降臨しているとの噂が一時広まりましたが、大神殿側は黙したままでした。このことがきっかけで、王朝と大神殿の関係は微妙に均衡を欠いているのではないかと憶測するものもいます。
■魔法は身近なものとして存在します。しかるべき教えを受け、素質があるならばだれでも身に付けることができる学問なのです。ただ得意・不得意もありますし、いくつかの触媒を集め長い呪文を唱えるよりは――人にもよりますが――、種火から火を移したほうが早い、という至極まともな理由から、魔法を使わない人もいます。呪文の詠唱、ルーン文字、舞踏、召喚、夢を媒介、精霊との交信など、魔法の発動方法は魔法使いによってさまざまです。
■《精霊の島の学院》の賢者たちは、昔々《大陸》が夢を見ていたころに《悪夢の軍勢》と戦い《大陸》を守った《竜王》が、近頃長い眠りから目を覚ましたのではないかと考えています。それはまた、新たな《大陸》の危機の前触れではないか、とも。それゆえ彼らは島を渡り、《聖地アストラ》の神学者たちと交流をはじめました。《学院》と《聖地》、いずれも学問が盛んな地です。これまでにない相互交流が生まれたことに、特に施政者たちが注目しているようです。