第6章|遠い日の歌私は主の名を呼ぶ傷ついた心我が神よ憐れみたまえ主よ、人の望みの喜びよマスターより

マスターより

お疲れさまです。ついにここまでやってきました。物語の背景のほとんどが明らかになりました。多くのキャラクターたちが望む、《星見の民》の平和な暮らしの障害となっているのは、変貌したディリシエの憎悪と、巡礼の妙な主張です。これらさえなんとかしてしまえば、後は魔女と封印と神さま関係はオプションのようなもの。それでよしとするか、さらなる高みを望むかは、それぞれの判断に任せます。

今回、結果的に銀狼とディリシエの居場所が違ってしまったので、指針1「銀狼・ディリシエにかかわる」を選んだ人たちは、こちらで判断してどちらか一方にしています。銀狼も、煽ればイェティカ襲撃に加わったんですけど。申し訳ありません。

前回で持ち越しになっていた、バードさんとガガさんの《星見》結果は、個別としてすでに連絡してあります。今回フィーナさんが《星見》依頼を出していますが、シナリオ上の理由によりすべての《星見の民》の《星見》能力が一時凍結していますのでしばらく保留です。というか、《星見の民》たる《星見》の力が復活するかどうかは、封印関係に直結しています。次章の行動結果次第ですね。

今回のBGMはMisiaと、イタリア年イベントで購入したローマのCDでした。ではまた《忘却の砂漠》でお会いしましょう。

次章の行動指針

※ラフィナーレに抵抗する/受け入れる(クロード、グリーン専用)
二人とも抵抗した場合、ツェットが器になります。
※脱出する(アイリ専用)
いえ、しなくてもいいですけどね。
1.ディリシエに関わる(戦う/説得するなど)
2.銀狼に関わる(戦う/説得するなど)
3.神々に関わる(封印する/封印をとくなど)
4.わが道をいく
わが道です。

登場人物

ツェット
すやすやと、実に気持ちよさそうに眠っています。
アイン
「目指せ、抱きたい猫No.1! え、ツェット? 魔女にとりつかれるのはいいけど、みんなに報酬ちゃんと払ってからにしろよ」
イェティカ
「誰かが呼んでる。行かなくちゃ」
ラステル
「姉にどうか安らぎを。……頼めた義理ではないのは分かっています。どんな結末であっても、もう私は恐れません。一度は逃げ出した、この身ですから」
ディリシエ
下半身は異形の獣。
「だって、誰かが終わらせなければならないでしょう?」
パレステロス
「いつまでも、夢を見続けることができればいいのにな。俺たちは、お互いを偽りすぎた」
巡礼
また瀕死。またしぶといかも。
銀狼
満月から来た ラフィナーレの番犬、名前はミダス。
「おまえたちの役目は終わりだ。砂時計は返された。望む者は来るがいい。主とともに《大陸》を駆ける時が再び来たのだ」
魔女
金色の姫、終末の悪しき魔女ラフィナーレの精神体。封印の外に出ており、とりつく肉体を物色中。
《涙の盾》
ガラハド。末っ子。悪く言えばトロい。
《愁いの砦》
ドゥルフィーヌ。ちゃきちゃき姉ちゃん。兄弟のまんなか。
《痛みの剣》
ハースニール。ラステルの思い人と同じ名前。長兄。せりふがなかったね。直情の人。
合掌 里長、アンジー

魔女より

前回のアンケート(今の願い/決断に際しての感情)へのコメントです。宗教っぽい部分もありますが……あまり深く考えないでくださいね。うーん、魔女って宗教だったんですねぇ(書いている自分が一番びっくりしました)。
■アイリ
すべてを越えて希求する心は強く尊く、そのために真理は常に顔を隠して日陰に寄り添う。あなたが不幸にするのではなく、世界が一段下に留まることを選ぶのです。あなたは何物をも不幸にしてはいません。変わりゆく時と自分を愛することが、世界を同じ高みに引き上げるでしょう。
■アデルバード・クロイツェル&ジェニー・クロイツェル
蛮勇であれ。同じところに留まっているようにみえても、二人は違う螺旋階段をのぼる途中です。過去よりも現在を願うあなたなら、やがて二人の螺旋を交えることができる。
■ダグザ
自分で思っているよりも、ほんの少しあなたの手は大きく強いのです。もっと先まで手を伸ばせば、その分だけあなたは耐えることができるはず。戦いにある時と同じように、縮こまることなく心も自由たれ。生き残ることで満足せず、さらに先へ。螺旋階段はまだ続いているのです。
■グリーン・リーフ
愛ある親切を望み、実践することはできても、それが正しいかどうか判断するのはあなた以外です。すべての願いは叶います。誰かが叶えるのではなく、自分の持つ力でそれが行われる限り。犠牲の上に成り立つ未来を、喜ぶものは誰もいません。
■グリューン
もちろんあなたは見られている。あなたが見るのと同じだけ、見られています。あなたの決断にすべて従い、ひざまずくために。力のすべてを出し切りなさい。血の奥を燃やし尽くしなさい。
■クロード・ベイル
どちらが大事か自分で決めるより、すべてを手に入れようとするあなたの心は、健やかです。望んだ分だけ手にすることができるのです。まだあなたを待つ物語が、開かれていない本が、歌われていない歌があるでしょう? 貪欲であれ!
■サーチェス
彼の人を思いやるだけ、その心が相手に届き力となります。灯台の輝きは、あなたのなかにあるのです。あれよりももっと強く美しく灯っています。いずれ憎しみ、悲しみを知るときに、灯台はより光を増すでしょう。世界と踊り、炎をたやさぬよう。
■ルーファ=シルバーライニング
どこまでも、目指す場所があればあるだけ道は続きます。世界をさまよえる時間は無限にあります。どこまでも、風であれ。
■フィーナ・サイト
どんなに起伏が激しく見えても、その道はまっすぐに、あなたの決めた場所へとつながっているのです。差し込む光は万色であるために、世界はどのようにもうつるでしょう。それらはすべて同じ螺旋をつくっています。ただ、上へと。同じ所に留まるようにみえて、少しずつ上へ向かう螺旋を。
■シウス・ヴァルス
重荷をおろし、またすぐに次の荷物を受け取りたがる前に。あなたの判断は、正しかったと伝えましょう。自ら判断を下せないのは、次の荷物が見つからないから。わたしが断言します。あなたの過去は、何ら恥じることはない。命も心も、無形のものだからこそ、選び取る手によって天秤はどちらにも傾きます。
■アーネスト・ガムラント
あなたの道はあなたが切り開いてきた道。方向や行く先を示した恩にむくいるのと同じだけ、自分自身の目指すものを誇りに思い、見つけたものを大切に。
■ガガ
望めばすぐに変わることが出来るのは、与えられた力ではなく、あなたやわたし、彼や彼女の中におのずから生まれる力です。気がつくことさえできるなら、螺旋階段はどこまでも、あなた達を連れていくでしょう。わたしはそれを手助けします。あなたの存在は、他の誰にも代わることはできません。自分にできることに、自分の手の大きさに、満足してはいけません。
■アゼル・アーシェア
ほんの少しずつ、誰もが変わりつづけています。それはとどめることができない、大きな定めです。その中であらがうことなく、あるがままに望むままに、生きてゆくことが許されるよう、わたしは力を与えます。内なる力を呼び起こせるように。悩むこと、決めること、もしくは決めないこと、どれも等しく価値があります。ただ先送りにしてはならないわ。未来のあなたには、そのとき進まねばならない道があるのですから。
■ファーン・スカイレイク
そうね、世界よまさに優しくあれかし。生きていくことは美しく、従って闇もまた美しい。ディリシエを、あなたが美しいと感じたように。炎なき生命は何も産みません。その炎をたやさぬよう。その歌と祈りを忘れぬよう。ティアマラというひとに、見、聞き、知ったことを語りなさい。その言葉はティアマラの祈りとともに世界に蒔かれ、時を越えることができるでしょう。
■トリア・マークライニー
本当は、起こるべくして起きたことはひとつもない。あなたの心がなければ、世界は病んでいくでしょう。すり替えてはいけないわ。あなたを待つ人は、これからも待ち続ける。健やかな未来のために、健やかな命を生きなさい。あなたの幸せを代えることは誰にもできない。
■ジャニアス=ホーキンス
共存共栄を難しいと決めるのはあなたの心。あなたがたやすいと思えば、すべてのことは起こりえます。あなたは実行のための力や立場、経験や技術をすべて持っている。力を出し切ることがこわいですか? 大丈夫、あなたはあなた自身に守られている。

第6章|遠い日の歌私は主の名を呼ぶ傷ついた心我が神よ憐れみたまえ主よ、人の望みの喜びよマスターより