第7章|邂逅|抱擁|解放|落涙|契約|満天の星|マスターより|
マスターより
お疲れさまです。ここまでおつきあいくださいまして本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。神々は《大陸》に戻り、《星見の民》は元通り人間として生きてゆこうとしています。《忘却の砂漠》には緑が戻り、やがては人口も増えてゆくでしょう。でもそれはまた別の物語になりそうです。
キャラクターたちのその後について、7章のアクションに付記してもらった分については、簡単ながらエピローグとして、1月末に公開し、それをもって今回のPBeMを終了とさせていただきます。
なお、大手前さんにご協力いただきまして、《ciel RASEN》キャラクターチャットをサイトTopからリンクさせていただきました。期間限定でプレイヤーチャットも開催いたします。1月12日夜ご都合のよろしいかたはぜひ、「夕闇の灯火亭」・「Cafe ELIXIR」にお越しくださいね。ここで出た「その後」の話などももりこんだエピローグにしたいと思っておりますので。もちろん、12日以外にいらしてくださってもかまいません。私が確実にチャットできるのが、おそらく12日であろうというだけです。4日もいれるかな……。
ではまた、コンシュかカフェでお会いしましょう。そして2002年もみなさまに幸がありますように。みやたでした。
登場人物
- ツェット
- 「え、報酬? お店に戻ったら払うよ〜! ……次の冒険、どうしよっかな。なにか面白そうな話ないかなぁ」
- アイン
- 「やれやれ、やっと砂からおさらばか。よかったねツェット、魔女になんなくって(今のままでもじゅーぶん魔女だと思うけどね)」
- イェティカ
- 膝下くらいまで、ちょこっと獣?
「……姉さまがいて、おかーさんもいて、やっぱりあたしが《星見の姫》やるの? あたし冒険者ってちょっとだけ、やってみたいんだけどなぁ」
でもほんとはこの状況下でも、少しは未来が見えるようです。
- ラステル
- 朱印なし《星見の民》として、赤丸急上昇中。ラステルの生き方次第で《星見の民》の今後が決まる?
「お礼の言葉もありません。今度はぜひ、《大陸》に遊びにいきますね! 私、海を見たいんです」
- ディリシエ
- 獣化はストップ。やや自殺願望ありか?
「少なくとも、あのときガガがかばってくれた……その意味が分かるまでは、この身をさらして生きましょう」
- パレステロス
- つま先がちょっとだけ狼?
「……愛してる、だと? そんなこと恥ずかしくて言えるか!……」
- 巡礼
- 神々を連れてアストラに帰還という大役を仰せつかったものの、途中で怒りを買って、その後は不明。
- ミダス
- 志なかばにして死亡。まぁラストで魔女の胸に抱かれていったから、いいのかな。月にいけば会える?
- 魔女ラフィナーレ
- 精神体のまま《大陸》方面に移動? 入れ物も、当時の力もないのでとりあえず無害。もっとも彼女を利用しようとする勢力がいれば、また別ですが……。
- 兄弟神
- ガラハドを丸め込めばたいていのことは通りそう。こっそり《大陸》に戻ったらしいです。これからは、奇跡の祈りはより届きやすくなることでしょう。でもその帰還が公に知らされるのは、契約が終了してから(すなわちジャンの死後、魔女の件が片づいてから)。
マスターより、感想など。
すべてのキャラクターに、大切なものを見つけてもらえたならば幸いです。
- ■アイリ
- 最後もっと暴れてもらえたらよかったですね。脱出法もふたつあったんですが、4人そろえる方になっちゃったので時間がかかってしまいました。マジメにいくって言ってたのに、やっぱり神さまたちのシーンはあんなのほほんに……。たぶんすべてガラハドのせいだな。鍵はまだアイリさんの手元にあります。武器として返したのは、剣と盾ですので。
- ■アゼル・アーシェア
- アゼルさんの願いはすべて叶いましたねー。みんな無事で平和に。ミダスはもう、しょうがないというか……もっと早い章でオリジナルの《契約の書》を見つけていれば、彼を倒さないエンディングもあったんです。なんかでも、宴会やってるアゼルさんが一番楽しそう。設定通りですね。マイエプロンですしね。
- ■グリューン
- ツェットは気まぐれでお子さまですから、自分の言ってる意味が分かってるかどうか?(笑)ハッピーウェディング目指して頑張ってくださいね。幸せ四角関係も、なりそうな気配濃厚だったんですが、ちゃんと出てこれましたし。しかし将来ツェットの子どもが、《邪視》の能力を受け継いだらえらいことになりそうです。サブタイトルはたいていテーマに結びついた格言なので、調べていただいてうれしかったですよー。フランス語、ラテン語、日本語とかなりの節操なしだったですが。
- ■フィーナ・サイト
- 待つこと3分、に笑っちゃいましたよ。でも、そうこうしているうちにひきずりこまれてしまったんですけど。故郷の村のいろいろを、自力で解決できるくらいにはフィーナさんは力をつけたんじゃないかと思います。ドゥルフィーヌから本ももらっていますしね。
- ■グリーン・リーフ
- 魔女の判定は悩んだのですが、クロードさんのアクションを優先した結果、残念ながら(?)魔女は無事に去りました。でもきっとまた、大切なゴールデンチップでおもてなしをする時が来ると思いますよ。PB(e)Mではターンの間があるので、目の前のことを切り抜けようとするのに、実はすごくいろいろ考えなくてはならなかったりします。でも発想転換は常に有効だと思いますし、グリーンさんのアクションは実際ツボを突いていることも多かったですよ。
- ■クロード・ベイル
- 魔女が誰にもとりつかずに去っていったのは、クロードさんのアクションのおかげでした。このラスト、新米勇者の旅立ち(今までのは大いなる序章)ぽくて私は気に入っています。そうか、この物語の主人公はクロードさんだったのか。でも……やはり筆力不足だったようです(笑)。いやいや。
- ■サーチェス
- 万極星が墜ちた影響で、サーチェスさんにもほんのちょっと獣化している部分があると思うのですが、たぶんサーチェスさんなら気にしないでしょう。ほんのちょっとですし(ミダスと接触している時間が長いほど、欲望が表面に出て変貌するのです。6章でフィーナさんが使った魔法の威力が強いのも、そのひとつ)。サーチェスさんには、何度も家族を失う結果になってしまいましたね。おとーさんに会おうと思ったら、会えるかもしれません。少なくとも魔女の行き先は、感じることができると思います。
- ■ダグザ
- グリーンさんのお返事は、いわゆる「最初は文通から」ばりのものですので、ダグザさんはこれからも頑張ってくださいね。ラステルのあれは、ご指摘の通り一時的なものであり、彼女はダグザさん(をはじめ冒険者たち一同)に必要以上に頼ることをしません。そういう言葉をかけてくれた人がいた、それで十分ということを彼女は知っているのです。あるいは、言い聞かせている、かな。彼女にとっては、パレスの次に頼れる男性、という位置づけではありますが。
- ■アデルバード・クロイツェル&ジェニー・クロイツェル
- ジェニーちゃんの設定では好き放題やりましてすみません。バードさんにはもっと琵琶をかき鳴らして欲しかったですし、ジェニーちゃんは反抗期だったりしてもよかったのかな、と思いましたが……よくできすぎてますし。強くて、いいコンビだったですよねぇ。数年後が楽しみです。
- ■アーネスト・ガムラント
- 後半うち解けてきてからはかなり楽しく好きに書かせていただきました。美形の描写を強調していたような。年はほんと、ルーファさんと変わらないんですよ。片や達人片や新米、ですし、このおふたり、もっと絡んでもよかったかしら。姉妹たちと仲良く暮らしてくださいね。その前にいろいろとあると思いますけれど。
- ■シウス・ヴァルス
- 5章あたりでキレていた時からの心境の変化が、うまく書けているといいなあと思いながら、難しかったです。せりふはかなりディリシエ攻略のツボでしたので、使わせていただきました。結局の所彼女は臆病だったんです。ロンパイアの覚醒呪文は、プラリアのほうから《クスター・エンティ》にしてしまいました。戦いの度に口にしていると、複雑な気分になってしまうのかもしれませんが……。
- ■ルーファ=シルバーライニング
- 最後のオチになっていただきました。それ以外でも、物語を通してルーファさんは試行錯誤しながら頑張るルーキー、って感じでした。パレスに剣を教えてもらうとか。そろそろ「新米」がとれて、冒険者を名乗るのかな。成長著しい人でした。いい師匠に恵まれましたしね。娼館まで連れて行ってもらえるとは。領主の息子とはその後どうなるんでしょう。いい関係で終わるんでしょうか。
- ■トリア・マークライニー
- 操術で戦っているシーンが書けなかったのが非常に残念です。かなり楽しそうだったのに。なので7章では、糸を握っているシーンだけはあります。トリアさんに限らず、全体的に戦闘シーンが少なかったかもしれません。トリアさんは要所要所で悟っているというか、しっかりした意見を持っていて、お師匠様がきっちり教育したんだなぁ、と思っていました。物知りだし……。
- ■ガガ
- ディリシエと絡んだあたりからぐっと存在感が増しましたね。ディリシエが倒れたときはどうしようかと悩みました。あの感情の名前を知る時は来るのでしょうか。ディリシエにとって、容姿のコンプレックスはウェイト大でしたので、あの説得、ぐらぐらきてました。バクちゃん、故郷までついていくと思いますよ。仲良くしてあげてくださいね。
- ■ファーン・スカイレイク
- パレスは基本的にうじ男なので、ずばっとディリシエをしかったりはできないんですよ。ディリシエもストレートに自分をだす方ではありませんでしたし(《星見の姫》としては、その方がいいのですが)。できてたら今頃は……。神さまたちもあんななので、きついせりふはキャラクターたちにしゃべってもらわないと。ファーンさん月琴奏でているところ少なかったですね。ああ、もっと書けばよかったです。きっと宴会シーンでは、場をもりあげていたことでしょう。
- ■ジャニアス・ホーキンス
- ひっくり返してもらいました。たぶん死ぬまでさまざまな勢力に命を狙われるんだと思います。でもきっと、ジャンさんなら大丈夫ですよね! 契約とか、甲とか乙とか言い慣れてそうだなぁと思ったんですが、いかがですか? 裏の顔や匂い、もうちょっと書ければよかったなあ。あと関西弁も、慣れたら楽しかったです、はい。

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