PBeM《ciel RASEN》 - 2005 : 第7章

4.分かつもの

■Scene:愛惜(1)

「大丈夫ですか、ローラナさん」
 心配そうに覗き込むスティーレに、ローラナは小さくうなずいてみせた。
 クラウディウスとの会話は髪留めを介しているので、スティーレをはじめ、胎内の他のまろうどたちにも聞こえていない。
「スティーレさん、もう一度力を貸してください。まろうど全員の位置を確認し、皆さんをこの胎内へと誘導しなくては。私はレヴルに問いかけて、ウィユを探します」
「分かりました」
 スティーレはローラナの手に自分の手を重ねる。
 sharpearの術を用意し、音を拾う範囲を広げた。スティーレが拾った音を、ローラナが声にして届ける。
 音の操り手たちを、ルーサリウスをはじめ胎内の一行が見守っている。ふたりが手を取り合い見えぬものを捕らえようとするさまは、《島》のあるじだったふたりの姫君の仕草とよく似ていた。
『ウィユ……ウィユ……どこにいますか?』
 スティーレは、ローラナの唇が動くとおりに自分も繰り返した。ウィユの名を繰り返し呼ぶ。時を止めた果てのない《島》で、どこまで術が通じるものか、スティーレには不安もあった。
「ウィユ……ウィユ……」
 だが、驚くほど音に対する感覚が研ぎ澄まされていた。ローラナと力を合わせ、役割分担ができたことがよかったのだろう。まろうど全員の鼓動と吐息が、彼らの居場所を明らかにしていた。それらの音のすべてをスティーレは正しく聞き分けることができた。
 そして、恐ろしい事実。
「鼓動が聞こえない人がいるわ。何度、耳を澄ませても……」
 うつむくスティーレの横顔に、切りそろえられた漆黒の髪が斜めの線を形づくった。
「どういうことです。まさか、地上では」
 ルーサリウスをスティーレは見上げた。
「真上の大広間に集っているのは8人……それから、燃える闇の中に数人。闇の中は奇妙に反響しあっていて、うまく数えられないけれど」
 眉間に深いしわを寄せたスティーレは、もう一度鼓動を聞き取るために集中する。
「燃える闇の中には3人」
 レヴルがそう言っているのだ、とローラナは付け加えた。
「囚人、神聖騎士、妖精養育士、だそうです」
「他の者は……」
「館の外にいるのかもしれない、探してみるわ。大広間の8人は、ヴィクトールさんが連れてこちらに降りてくるようですから」
「ウィユは? 《月光》はどうなったの!」
 リアルの言葉にローラナは悲しげに答えた。
「レヴルには、ウィユがどこにいるのかわからないの」
「胎内に来た時にも、ウィユには《月光》が見えていないようだったものね」
 スティーレは思い出した。つい先ほどのことだった。なぜ、すり抜けた手を握り返さなかったのだろう、と思った。
「《月光》もこの《島》の装置の一部にすぎない。もともとの人間からうつしとって作り出した、複製のようなものなのでしょう」
 ルーサリウスが手帳を見返す。
 スティーレは、自分が姫君の記憶を覗いたときの《月光》を思い出した。微笑みながら白い鳩に食い尽くされていった、
 あのとき、《月光》は何を考えたのだろう?
「ともかく、大広間のまろうどたちがここに来てくれるならばありがたい」
 ヴィクトールの先導を、意外に思うルーサリウスたちである。
 まろうど全員で帰還するのがルーサリウスが己に課した使命だ。マロウやジニアも例外ではない。
 彼らを《大陸》に連れ戻すこと。
 その大義名分にはほんの少しだけ、私欲が混じっていた。ルーサリウスはジニアを置いていくことはできない。彼女が残ると決めていたならば後のことはエルリックに託そう、と彼は思っている。

■Scene:分かつもの(1)

 燃える闇の中を漂うポリーナは、ずっとウィユを探していた。
(ウィユ姫さま……)
 見えざるものを見る力、霊感の瞳を用いて見通しても、闇は闇だ。蠢き、流れる燃える闇。
(ううん、あれは! もしかして……ウィユ姫さま!)
 見たのではなかった。自分の目や、霊感の瞳で見たのではなく、感じ取ったのだ。
 はるか闇の奥底で、何かが応えていた。
 ポリーナはその何かを目指した。闇の中を泳ぐ一筋の光となって、ひたすら《島》の内側へ。
(私は、弱虫だったと思う。今だって、怖い。すべてが恐い)
 燃える闇がポリーナを押しつぶそうとする。
 ポリーナはさらに深く潜り続けた。
 内へと進めば進むほど、まばゆく激しくとげとげしい外から遠ざかることができる気がした。
(この血も、この世界も、自分も、もうひとりの自分も。王子さまに出会えたらもう少し違った私になれたのかな? 
 手を、伸ばした。
 応えていた何かが指先に触れた。
 闇よりも濃い漆黒のそれ。
 そして、漆黒の中に翻る、白。
(ウィユ姫さま!)
 触れた瞬間、ポリーナがわずかにまとっていた一筋の光は圧倒的な闇の中に消え去った。

■Scene:愛惜(2)

 飾りに選んだ薔薇の指輪がいかにも何かいいたげで、しばらくルーサリウスはそれを見つめていた。
「ルーサリウスさん……」
 ローラナの声に、思考を中断するルーサリウス。彼女の顔は苦しげで、傍らのスティーレの表情も強張っている。
「見つからない。足りないのです、鼓動が」
「スティナさんと……エルリックさんよ」
 切れ切れの言葉を搾り出して、スティーレは目を閉じた。。
「なんですって」
 ローラナとスティーレが力を合わせている以上、それは悲しい現実なのだろう。ルーサリウスはひどく冷静にそう考えた。ただ、手足はずいぶんと重たくて、唇を動かすのも一苦労であった。
 エルリックに託すつもりだったこの気持ちの行方は、どうなるのだろう。
 ……それは、後になって込み上げてきた感情である。今は務めを果たすことだけ考えようとルーサリウスは思った。
「離宮で騒ぎが起きていたようです。レオとティアも弱りきっています」
「レオが切りかかったのね、ふたりに」
 目を閉じたままのスティーレ。頬を一筋の涙が流れた。
 可哀想だと思う。あのふたりはティアを本気で守ろうとしていた。レオの癇に障ったのに違いない。
 ……だが、スティーレの心を支配しているのは、もっと別の感情だった。
 羨ましい、のだろうか?
 ティアを守りきるためレオの剣に屠られたふたりが。
 自分は、ウィユを守りきれなかったから。
「……ふたりの鼓動が聞こえないのですね? 彼らは白い剣に貫かれたのですね?」
「ええ、そのようです」
 スティーレはゆっくりと目を開けた。
「聞いてください、皆さん。白い剣に貫かれることすなわち死と考えてしまっていますが、実際に白い剣で貫かれた後死んだのかどうか、これは定かではありません」
 視界に映るルーサリウスは、露ほども動揺していないように見えた。
 セシアだけは、彼の冷静さが意図的なものであることを見抜いていた。
「白い剣で倒された者、倒した者は一体どこに行ったのか。異例として取り上げたいのは、墓が残っているキヴァルナです。彼も私たちと同じまろうどだった。ですが、彼だけは、死を得たのです。死ぬことの叶わぬこの《島》で」
「あ……」
 リラは思い出した。
 ――地図職人はちゃんと描いたわ。少なくとも形だけはきちんとうつしとった。
 でも彼が、すべてを描きあげたつもりになって喜んだとき、変わってしまったの――
 あの海岸線の風の強さを、ジニアの靴音を、彼女の呟きを。
 伝書鳩が3羽飛び立ったのを見た。それから、見知ったまろうどの姿が消えた。
 鳥だったら、《島》から出られるのに、とヴァッツは呟いていた。吹きすさぶ潮風。
「私は、キヴァルナの死だけは、白剣と無関係だったと考えます。白い剣に貫かれた者は、死んだのではなく、《大陸》に強制送還されたのです。白い剣を振るった者も同様に《大陸》に帰された。そして記憶が操作される。まるで何事もなかったかのように、《島》に招かれたことなど忘れて《大陸》で過ごしているまろうどがたくさんいるはずです」
 ですから、とルーサリウスは一同を見渡した。
「お互いの髑髏を白剣で貫きましょう……これは賭けです」
 ――私は自分の手を汚したくない。汚せばその事実に耐えられないだろうから
 いつかのジニアの言葉が、ひっそりとルーサリウスの背を駆け下りていった。

■Scene:愛惜(3)

「待って、ルーサリウス! 待って」
 リアルが叫んだ。
「……ああ、そうか」
 ルーサリウスは気づいた。リラとリアルは刻印を持たない。
 髑髏を貫く作戦は、所有者どうしを考えていた。
「俺……たぶん、剣使えると思う。鳩だったし、出現させたことないけど」
 ぼそぼそとヴァッツが呟いた。絵画になら、剣を持った姿で描かれていた。
「もしも剣を使えなくっても、手伝うよ。気持ちがあればいいんだろ」
「違う! そのコトじゃないの。ウィユのコト!」
 とたとたとブーツの底を鳴らすリアル。
「ウィユを置いてくの? そんなのダメだったら! ワタシ、まだ帰らない」
「「ええーっ!」」
 ヴァッツとリラの驚きの声が重なる。リアルは悲しげに、濃紫の目を伏せた。
「ウィユも、《月光》も、このままにしてなんて行けないもの」
 レヴルのことは、ローラナの話で分かった。けれども、まだ。
 ウィユだけが胎内にやってきて、《月光》に抱かれたと思ったら飲み込まれて。
 彼らの物語は、ここで終わってしまうのだろうか? 
 そんなのは嘘だ、とリアルは思った。だってそれじゃ、死ぬために生きていたってコトなの?
「助けられるなら助けたいの」
 思いつめた様子のリアルの手をとって、リラはぶんぶんと力強く振った。
「わかったっす。手伝うっすよ!」
 ねえヴァッツさん、と、リラのきらきら輝く瞳に言われては、ヴァッツもうなずかざるを得ない。
「外の世界がどんなに広くて、不思議なことがたくさんあるか。レヴル姫だけでなく、ウィユ姫さまにも見せてあげたいっす!」
「で、でも……どうやって?」
 期待に満ちた瞳に答える言葉を、ヴァッツは他に思いつかない。
「ルーサリウス、いいよ先に行っても。どうせワタシもリラも刻印がないんだし。同じように帰れなくても仕方ないよ」
 役人は渋面で、そうはいきません、と言った。
「ルーサリウスのけちんぼ!」
「……大広間の一同が、闇の流れの中を胎内に下りてきているのです。彼らが来るまでなら時間はある」
「……ありがとルーサリウス!」
 リアルは途端に晴れやかな表情を浮かべる。
「手伝うわ」
 スティーレがリアルたち3人を振り返り、軽くうなずいて見せた。
「本当! ありがとうスティーレ」
「漠然とだけど、考えていたの。ウィユの鼓動を探すことはできなかったけれど……」
 視線は、ウィユと《月光》がいたあたりを示している。
「さっき、エルさんやローラナさんを助け出したでしょう? あれと同じ要領で、闇の中を掻きだせないかと思って」
「うん」
「ウィユの物語は終わらないわ。だって今も、手を繋いだ感覚が残っているのだもの」
「……うん」
 スティーレが手伝ってくれることが嬉しかった。
 友だちのふたりだけでなく、他のまろうどにも、同じ気持ちを持っている人がいるとわかってよかった。リアルは神妙な顔つきで、熊のリュックを再び構えた。

■Scene:分かつもの(2)

 漆黒の宝玉――だとポリーナは思った――は、確かに応えた。
 ポリーナの手に触れるや、彼女がわずかにまとっていた操光術の障壁を吹き飛ばし、意思を示したのである。
(あなたは、だあれ?)
(私は……)
 ポリーナは言いよどんだ。自信に満ち、ポリーナを愛で、圧倒的に彼女を屈服させ肯定し続けた姫君は、そこにいなかった。
 それでいいのです、と、優しくも甘いささやきで、ポリーナを快楽の迷路にさまよわせ続けた姫君。
(あなたは、だあれ? 《月光》?)
「違います、ウィユ姫さま。私は、貴方を連れ出す者です」
 微笑を浮かべ、ポリーナはためらうことなく漆黒の宝玉を操光術の殻に包んだ。
「……っ」
 引き寄せられていく。
 漆黒の宝玉は、ウィユの本体なのだろう。その闇の深さはあまりに大きく、幻獣たちや妖精たちを卵にするときとは比べ物にならない量の光を吸い込んでいる。卵の殻をつくるだけの光を召喚できなければ……。
(ありがとう、ウィユ姫さま)
 召喚できなくても、ポリーナは、光を生み出すことができた。
 その血の力を、光に変えて。
(たとえ敵意や悪意で満ちていた存在でも、生きていて無駄なことなど、ないのですよね)
 卵が完成した。
 半透明の殻は、その内側に漆黒を抱きとめている。
(お行きなさい。ほら、貴方を呼んでいる声がします……まるで道みたい)
 見えざるものを見通す目には、ウィユを探し求める声が、まっすぐ伸びる道に見えていた。
 卵はポリーナに従った。その声のほうへ向かって、闇の中を漂っていく。
 よかった、とポリーナは安堵して、静かに目を閉じた。リアルとスティーレの気配がする。ウィユを呼んでいたのは彼女たちのようだ。あのふたりなら、卵になったウィユでも、それと見分けることができるだろう。
 できれば、一緒についていってあげたかった。
 目覚めたウィユに世界を教えてあげたかった。
(夢から覚めたら、きっと……きっと、もっと楽になれるかしら……?)
 闇と半ば同化してしまっている身体は、力を使い果たして幼い子どものそれに変わっている。
 けれども、それでもポリーナは、術を発動させた。
 最後の術。
 来るべき時を、少しでも遅らせるために。

■Scene:愛惜(4)

 リアルは熊リュックの手を、勢いよく燃える闇の中に突っ込んだ。あたりの羽根がふわっと舞った。
「……これのほうが、いいかもしれないわ」
 スティーレは片手をかざし、髑髏の刻印から白い剣を呼び出した。
「忌まわしい武器だ、と」
 つい、セシアが天邪鬼に問うた。
「言わなかったかしら。ウィユを助けるためならば振るえるって」
 そういうとスティーレは、白い剣の刃を握る。柄の部分を闇に伸ばした。
 快楽から痛みに変わったその感覚に顔をしかめる。けれど、スティーレのもう片方の手はローラナが握ってくれていた。
「貴女が握り返してくれるなら、この剣はもう武器じゃない。絆になるのよ、ウィユ」
 ずるり、と、闇が蠢いた。
「ほら、闇の中の光になるかしら。星を見ようって言ったでしょう? 幾夜も《大陸》の話をしたでしょう? このまま貴女が居なくなるなんて、私が許さない。貴女は《大陸》で物語を紡ぎなさい、それが貴女の存在の意味よ!」
 燃える闇は鎌首をもたげた蛇のごとく、スティーレを呑もうとする。
 ヴァッツとリラ、そしてリアルは、スティーレが引き込まれぬよう渾身の力で彼女を守った。
「ホラ、ウィユ、聞いてるんでしょ!」
 リアルが闇に向かって叫ぶ。熊は何かを見つけたらしい。ざわざわとした感覚がリアルに伝わる。
「おいで、ウィユ。貴女に名前をつけてあげる……」
 そのとき、スティーレの白剣を強い力が押し返した。
「あ!」
 リアルが叫ぶ。何かが闇から飛び出してきた。
 スティーレは勢いあまって転んだ。その拍子に、自分の身体が随分若返っていることに気づく。
 リアルは熊の手を広げて、その飛び出したものを受け止めた。
 両手に丁度乗るくらいの、つやつやと光る卵である。中にはもやもやと渦をまく漆黒の闇が閉じ込められている。
「ああっ!」
 もう一度、リアルが叫んだ。
 卵の中に、《月光》が持っていってしまった白犬の人形を、見つけたのである。
「じゃあこの子が《月光》っすか? それともウィユ姫?」
 リラが心配そうに尋ねた。リアルを見、スティーレを見、ローラナを見る。
 ローラナは片手をおなかに添えて答えた。
「……引き離すことはできなかったみたいです。《月光》であり、ウィユである、と。レヴルは喜んでいます。離れ離れになったけれど、ウィユも生きることができる……そう言っています」
 愛おしそうに、ローラナは言った。生きるという考えがレヴルに宿ったこと、そしてウィユもいずれそれに気づくであろうということ。
「……正直なところ、ちょっと、怖いっす」
 喜ぶリアルとは裏腹に、リラが表情を曇らせた。《月光》でありウィユであるということは、ふたりを切り離すことができなかったということだ。ウィユは助けたいと思った。だが《月光》は、すでに過去の人で、一度生を終えているのだ。そのふたつの精神が合い争ったりはしないのだろうか。
 考えてもよくわからないし、リアルが喜んでいるのだから、これでいいのだと言い聞かせたいのだけれど。
「結局《月光》という存在は、何者だったんでしょう」
 リラのもやもやを代弁するかのようなセシアの問いに、ルーサリウスは頭を振る。
「例えるならば、古代の装置の監視人といったところでしょう。本体は鳥に襲われ姫君たちに取り込まれていますから、一部だけが不完全な形で残っていたのでは」
「なるほどね。姫君の最初の餌食、ですからね。親を喰らった子……というわけですね」
 ふいと顔を背けるセシア。胸中は複雑である。
 できることなら、自分がウィユの生を背負いたかった。好奇心? いや、違う。
 ウィユと《月光》のことを、もっと知りたいと思ったのだ。……それは、好奇心なのだろうか。そんな単純なもので片付けたくないとセシアは思った。ルーサリウスの行動を意識するたび、振り子が揺れるように、ウィユに対する興味が募った。
「でも、いいわ」
 スティーレは義手でないほうの手で、そっと卵をなでた。
「来てくれたのだもの。貴女の名前は、これから《月光》でもウィユでもなく、アイメスにするわ」
 アイメス。
 その名を告げたとき、心に暖かな感情が宿った。眠りにつけない不安定な研究生活で、失っていたもの。
 卵の中では白犬が、尻尾を立てくるくると駆け回っているように見える。
「アイメス、よかった! 絶対離さない! いっしょに《大陸》に戻るんだからね!」
 リアルは卵をぎゅっと抱きしめた。
「そう、《大陸》に帰還しなくては」
 ルーサリウスは、地上の一同の到着を待った。手帳を片手に唇を湿す。
 神殿騎士エンデュランスの絵を見つけたことは幸運だった。ロザリアによれば、エンデュランス卿は存命で《聖地》にいるのだという。騎士エンデュランスは《島》に招かれ、そして《大陸》に帰還した。
 《大陸》に帰還する可能性は、等しく存在する。

5.もう一振りの剣 へ続く

1.あなたの望む道2.互いの領分3.惑いの旋律4.分かつもの5.もう一振りの剣6.この手を離さないマスターより