第5章|夜明け前を照らすランプ|残響|優しさの代償|夢から覚めた夢|野の百合の誓い|断章1|断章2|マスターより|
マスターより
みやたです。突然の洗濯機の故障に泣きながらも、物語第5章をお届けします。
第4章公開に至るまでに、長期中断を挟んでしまいましたが、多くの方に継続して参加していただくことができ、本当にうれしいです。物語の展開も、一気に加速度を増したことですし、このまま全速でラストに向かって走り続けます。
さて。《まことの国》の真実が明らかになってきました。シャッセとエシャンジュをめぐる思惑。《竜》はなぜ飢餓に陥ってしまったのか。《竜の牙》が打ち砕くべきものとは何なのか。これらは物語のテーマと密接に関わっています。アクションをかけることができるのはあと2回。キャラクターたちには、やりたいことをやれるだけ、やってもらいたいと思います。
そして、これまでは時間がなくてついに書かずじまいでした、登場人物たちのエピソード。「断章」という形で2話載せました。どちらも過去のお話です。そして、ディルワースの現在に影響を与えた出来事です。それにしてもモースとフューガスは、だんだんあぶない話になりそうでした。タイトルが何か意味深でしたし。そういうつもりではなかったのですけれど。
ここからは物語の補足です。第4章では説明不足だったのですが、鐘楼の魔法陣を介して《まことの国》へ赴いたキャラクターは皆、思い出の幻影を目にし、モモの声を聞いています。それを気にするかどうかはキャラクター次第なので、《まことの国》についた途端、もう別のことに頭が一杯になっている人もいるでしょう。物語では、何人かが見た&聞いた光景しか書いておりませんでしたが、このへんは皆同じということで。「わたしの思い出には興味ないっていうのかー!」な方、失礼しました。なお、《狂乱病》のように夢をみることで移動している場合には、モモは手出しをしていません。
補足2。物語中ではリュカさんが調査をしていますが、《まことの国》の、ディルワースとの相違点は以下のとおりです。
- ●王城がきれい
- ●城下町・モースの家がない(住んでいる人々もいない)
- ●街道沿いに林檎の大木がある
- ●《竜の牙》はディルワースから持ち込んだ弓と矢だけで、対応するアイテム等はない
- ●《まことの国》では空腹や肉体的疲労を感じない
こんなところでしょうか。質問等ありましたら遠慮なくどうぞ。
それではまた《大陸》でお会いしましょう。
第5章の指針
指針1.わが道を行く
遠慮なくつき進んでください。楽しみにしてます。
※アクションメールの件名は、「第6章アクション:キャラクター名」としてください。内容確認後数日以内に「アクション届きましたメール」を返信いたします。また、メールフォーム「《大陸》への手紙」も、動作改善しまして稼動中です。文字数制限はありません。こちらでもどうぞ♪
登場人物たち
- シャッセ
- 《白馬の君》の前だと聞き分けがよいです。《まことの国》ではお肌つやつや。元気です。
- モース
- いいかげん、記憶不良をディルワースの土地柄のせいにするのはやめたほうがいいですね。
断章1の主役。あのころは幸せだったんです。
- リーフ
- 本人は否定している(信じていない?)ものの、ミスティ談だと《竜》の血族らしいのですが……
今13、4歳くらいです。PBeMページトップにあるイラストで目を開けているのは、彼です。
- ボーペル
- 出番ナシ。
- フューガス
- ディルワース国王にしてシャッセの父。
- グレイ
- ゴドさんのことを気に入った様子。かつてディルワース王城を荒らした盗賊の頭。大言壮語オヤジでロマンチスト。
- 《白馬の君》
- 名前のない青年。シャッセははにかみながらじーっと目をみて、それで満足してたり、せいぜい腕に手を回すくらいなので、それでもいい……のかな。
- モモ
- ピンクのふりふり。魔法陣のはざまに居着いている夢魔。
カロンが追ってきた光の糸の一本。気に入らない相手には銀の鎌を振るいます。彼女には彼女の思惑があるようですが……。
- エシャンジュ
- ディルワース王妃。断章2の主役。あのころは幸せだった……のかな?
個別メッセージ
- ■ジェラ・ドリム
-
お祭り騒ぎ、できると良いですねぇ。病人たちが快癒したら、きっと可能です。フューガスとモースは仲違いというより、コミュニケーション不足だったよう。例の話をすることができて、フューガスも楽になったといえます。
- ■ミュー&カロン
-
ミューさんは矢筒のところまではたどりついていますが(アーシュさんが持っているので)、封印をあけることが「まだ」できません。さらに、ミューさんは徐々に人間というより猫っぽい動作が多くなってきています。
モモちゃんは鎌を持っていますけど、死神のような、人の生死を左右できるほどの存在ではありません。滅びる・いなくなる・消える、といったワードは「死」と同義ではないのです。でも、限りなくそれに近い。それは今回のテーマのひとつでもあります。
- ■ディルウィード=ウッドラフ
-
フィリスさん不在のため、ディルウィードが危惧している方向になってしまいました。重傷を負ってはいますが、次章でふつうに行動できます。カロンさんがぼろぼろになったときと同じような状態で、肉体的苦痛は鈍く、精神的疲労は重く感じられます。指輪の魔力は、《まことの国》にいるかぎり発動しません。
- ■コルム・バルトロー
-
そうですね、シャッセは《白馬の君》に保護されているというように見えました。正体としては、そのあたりにヒントがありそうです。なぜ、彼はシャッセを守っているのかというところから考えてみてください。
あと、シャッセをディルワースに連れて帰れば目覚めるという確証はありません。次章、シャッセはコルムさんと一緒に行動します(《白馬の君》に言われたので)。
お姉さん像はイメージどおりということで、よかったです。そうか、ローズさん似なのですか。
- ■ミスティ=デューラー
-
長じたリーフとの接触によって、ほとんどのことを思い出すことができました。そして、《竜言語魔法》初お目見えです。なんだか絵になってかっこよいです。リーフはミスティさんと同様に、《竜》の血族です。そして、ミスティさんと同じように、不安定なところがあるようです。
ランドニクス帝国はやはり、兵器としての有用性を考慮に入れて、こんな辺境まで調査に来たんでしょう。あなどれません。
- ■ローズ・マリィ
-
ランディさんともども《狂乱病》確定です。シャッセのことが好きだけど嫌い、という反感めいたところがリアルです。コルムさんはずっと《まことの国》だったので、かわりにフォリル先生が矛先です。
なお、ローズさんの意識としては、4章のうち、《まことの国》での出来事(シャッセと出会ったり)を覚えており、カミオが戦ったなどディルワースでの出来事は覚えていません(眠っていたのです)。
- ■クーレル・ディルクラート
-
好き放題やらせていただきましたが、20年前の事件の重要人物です。エシャンジュとの間に何があったのか、不貞と思い込んでいるのはフューガスだけという可能性もあるので、実際は単なる思慕にすぎなかったかもしれません。お好きな方向で思い出してください。平易な魔導ならば、そんなに衝撃を受けずにコントロールできます。ちなみに、あとひとつ、まだ明らかではない人間関係があるのですが、その糸の交差でもあります。
- ■ゴド・シシュー
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その度胸、というよりも震えながら取引しているところを、グレイは気に入ったようです。他のキャラクターとの距離を、ゴドさんはだんだん縮めていっているように思います。エルムさんとグレイとの関係を、うまく仲立ちしてあげてください。
- ■フォリル・フェルナー
-
残念ながらフューガスは、もはやシャッセ(?)を狙おうとはしていませんので、彼には会えませんでした。カロンさんミューさんに対するフォローも、ありがとうございます。カロンさんは人間の姿になりましたが、ミューさんはいちおうまだ人間の姿?のようです。《まことの国》と《竜》の真相は、微妙にもうちょっとです。方向性としては近いです。
フューガスとシャッセ……似ているかもしれませんね。こうと決めたら、まわりを省みずに猪突猛進しちゃうところなど。そばにいるとはた迷惑なタイプです。
- ■エルム=アムテンツァ
-
ほとんど予想は合っています。モモの嗜好についてもそんな感じです。ほんとに惜しい。あと一歩です。グレイは城を壊して、番人をぶちのめせば、記憶が戻ると考えているようです。おおざっぱな人ですね。
ゴドさんとふたりで黒づくめになって、歩いて闇討ちに行く姿が、とってもかわいかったです。
- ■オシアン
-
グレイ討伐闇討ち作戦に、オシアンさんは加わっていませんが、事情の推察はご名答です。ゴドさんとの取引によって、とりあえず彼は冒険者たちに危害を加えようとは思ってない様子。
モースの人工生命研究は、元をただせば《狂乱病》に対抗する力をディルワース人に与えるためになされていたものであり、《まことの国》をつくろうと思い至ったのはフューガス個人のようです。が、肝心の儀式のこと・親友のことをすっかり忘れていたあたり、モースも《狂乱病》といってもいいかと。彼はまだ《まことの国》を行き来するほどには至っていませんが。
- ■リュカ・シー・オーウェスト
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やっぱりモースの近くをうろうろ、ということで、《学院》での彼らの様子なんかは「断章1」のほうも合わせてご覧いただくことをおすすめします。
《まことの国》全体は、キュルが飛べばすぐに一周できてしまうくらいで、人気もほとんどありません。《竜》召喚、可能ですよ。チャレンジしてみますか?
- ■アーシュ・ノワール
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書き漏らしていましたが、フューガスが《なりそこない》だったときの記憶は、ぼんやりとあるようです。モースを襲ったことについては「会って詫びたかった」、ジェラをさらったことについては「自分の子と間違えた」(笑)と言っています。
- ■ソロモン・ウィリアムス
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ディルワースでは序盤に調べるだけ調べてしまっているので、勝手ながら場所を《まことの国》に移動してあります。ご了承を。いずれ魔法陣をくぐるつもり、だったようなので、大丈夫ですよね。賢者・戦士などが《竜》と戦ったという記述を見つけることはできませんでした。戦闘種族ではあるけれど、その相手は人間どもではないようです。《竜》の敵は何なのか、ヒントは出ていますが、後は点をつないでみてください。
- ■レイス
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夢魔、ビンゴです。しかし、人間が食事するように(《まことの国》ではお腹はすきませんが)、人間の記憶を吸う夢魔。どう対処すればいいのか、作戦を練ってみてください。
モースはさすがに学生時代には、子猫ちゃんなんて呼び方はしていなかったようです。

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